星旅 標(Hotabi Shirube)
星空写真家・星空探見家 

来歴
2012.12 丘の上で空を見上げて星空に興味を持つ
2013.5  日本最東端の北海道納沙布岬に初めて星を探しに行くが、悪天候のため星は見えず
2013.8     再び星空を探すために日本最北端の稚内へ。しかしこのときも星は見られず
2013.12 日本最南端の波照間島(はてるまじま)で満天の星空と出会う
2014.2     日本最寒地、北海道陸別町へ
2014.4  星空を探して撮影する、第1回『星空探見会』を開催。以後、不定期で実施している
2014.5     日本最西端の与那国島(よなぐにじま)に行くが、滞在中太陽を一度も拝めず
    これをもって、日本の東西南北最端を制覇
2015.4  日本最暑地、高知県江川崎(えかわさき)へ
2016.1  『星探録』を出版
2016.8  初心者向けに『星空の撮り方基本編』を発行
2015.12 初めての海外、アラスカへ。星空の撮影が目的だったが、偶然にもオーロラも撮影する
2017.1    某プラネタリウムで『南天の星空』というオリジナル上映を見る。
     星空を探して南へと旅をする少年の話に自分を重ね合わせ、南半球の空が見たいと思う 
2017.1  『全88星座を捕獲する』プロジェクトを企画・始動する
2017.5  ニュージーランドの亜南極諸島スチュワート島に到達。
    豪雨のため星空は見えなかったが、自分の手も見えないほどの闇夜というものを知る
2017.8  西オーストラリアのロットネスト島とサザンクロスを訪れ、南十字座を捕獲
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プロフィール
私が星空の写真を撮り始めたのは2013年のことです。
当時、持病の治療と葛藤していた私は、仕事からの帰り道、家近くの丘から何気なく空を見上げました。
都会の空はどうしても明るいので、多くの星は見えません。
「満天の星空を見てみたい」
それまで星なんて興味もなかったのに、どうしてそんなことを思ったのか。未だにわからないのですが、星空を探すようになりました。
訪れた日本最南端の離島、波照間島はずっと見たかった満天の星空。吸い込まれそうで、いつまでも見ていたいと思いました。
そしてこの時から星空の撮影を始め、以来、この5年で撮影した場所は200カ所以上に上ります。なかでも1番印象深かったのは、西オーストラリアのサザンクロスです。とある企画で南十字座を名前とゆかりのある土地で撮影しようと、地図でたまたま名前を見つけて何の情報も持たずに訪れました。砂漠の中にポツンと佇む場所で、どの方角も見渡す限り地平線を境に広がる砂漠と空。手を伸ばせば星に届きそうでした。
そして星空の撮影を通して、世の中の常識を知り、今まで知り合えなかったような人と出会うことができました。視野も世界もとても広がったと感じています。
私は高校3年生のときから特発性過眠症という病を発症し、車の免許を取得することができません。ですので、すべて公共の交通機関を利用して日本各地や世界を旅してきました。
有名な撮影スポットでなくとも、出会える星空があることを、たくさんの方々と共有できたらいいなと思っています。
カメラは独学でここまでやってきました。その手法はほかの星空写真家の方達とは少し異なっているかもしれません。
例えば、撮影の仕方。構図を決めて、一箇所でシャッターチャンスを狙うのも星空撮影のスタイルです。私の場合は“誰も見たことのない星空”を探して、一晩中走り回って撮影しています。
大切にしていることは、計算づくしではない偶然の出会い。
写真を撮る上で目指しているのは、冒険心と楽しさが感じられることです。
私の写真からちょっとした遊び心やストーリーを感じて、新しい世界へ一歩を踏み出すきっかけにしていただけたら嬉しいです。
今は年5回ほどのプラネタリウムや星好きな人のためのイベントに参加しながら、伊豆諸島・三浦半島・房総半島などを回り、撮影した星空の観測会も開催しています。さらに撮影した星の写真を使った星座の図鑑を出版予定で、いろいろな方にお力添えいただきながら編集作業中。
そして今後も一期一会の星空を撮影し、私の「星空探見」をより多くの場でみなさんに知っていただく機会を作っていけたらいいなと思っています。
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受賞歴
2018
・伊豆諸島 第一回星空フォトコン
・星ナビ2018/09

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ライターさんより
最初にホームページを拝見して、遠くの島でカメラ片手に星空の写真を撮っている星旅標さんは、なんてアクティブな人なんだろうと想像していました。しかし実際にお会いしてみると、ちょっと神経質そうで、物静かな印象の普通の青年でした。
お話を伺うと、さらに良い意味で期待を裏切られたんです。星空について話す目はとてもキラキラしていて、次から次へと言葉があふれ出てきます。伝えたいことをたくさんお持ちなんですね。ああ、この人は本当に星空に魅せられた人なんだなと思いました。
星旅標さんの星空の写真を見ると、どこか懐かしいような気持ちになり、今自分がいるこの都会の空にも、実はたくさんの星があるんだということに気づかせてくれます。
どこへ進もうか道に迷ったとき、新たに一歩を踏み出す勇気が欲しいとき。少しだけ立ち止まって星旅標さんの写真を見て欲しいです。きっと心に響く何かがあるはずです。
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